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デイリーサポートシート -後編-
竹と水だけでつくられた不織布?のはてな ー後編ー
【デイリーサポートシートの作り方】
―まず、デイリーサポートシートはどのように作られているのでしょうか?―
「デイリーサポートシートは不織布です。不織布とはその名の通り、「織っていない布」ということです。通常は、竹の繊維を糸にして→その糸を折ったり編んだりして生地が出来上がり→その生地を元に服など製品を作る、という工程なんですけれども。不織布の場合は糸にする工程がなく、繊維からいきなり完成品の形を作るわけです。」
―具体的に、繊維がどうやってあの形になるのでしょうか。―
「原料になるのは、竹の繊維と、その繊維を絡めるための水。このふたつだけです。高知県の綺麗な川、石鎚山を源流としている仁淀川という川がありまして、その下流にある工場でこの不織布を作っています。まずは繊維を空気の力、つまり風でほぐします。
風の力でほぐしてほぐして、真綿のようになったものをシート状にし、そのシートを二層重ねてベルトコンベアーに流していきます。ふわっふわの真綿のおふとんが、二枚重なっているような形ですね。そこに水をビシャーっと、上からかけてあげます。そしたら二層は、ビタっとくっついて1枚になるじゃないですか。その状態になったら、更に細いノズルから水をぶわぁーっと、強、中、弱、三段階の圧力で吹き付けます。そうすると水が針のような役割を果たして、編み物のようになっていくわけです。
強い水圧の時は奥まで繊維が絡み、中の場合は中間くらいまで、弱だと表面だけの繊維が絡む。それを両面からやって形を固定させていきます。こうしてできた不織布を、熱で乾かす。これがデイリーサポートシートの作り方です。“四つ折り”も生地の厚さが違いますが、同様の作り方です。イメージできましたか?大まかに言えば、竹の繊維を、水の力で絡めてシート状にしていく、という工程だと理解してみてください。」
―プレスなどせず、水の力でだけ形状を整えるというのは驚きました。水にもこだわりがあるのでしょうか?―
「工場のある仁淀川は、日本で一番の清流と呼ばれていたりするんです。とっても水が綺麗で。源流まで行って水を汲んでペットボトルの中に入れたのですが、その水、暫く経っても全く腐らず変化しません。その綺麗な水を汲んで使っています。」
―それを知ると、この1枚1枚がとても贅沢なように思えてきます。原料が竹と水以外ないからこそ、余計なものが入らず清潔さが保たれるという良さもあるのでしょうか?―
「それもありますが、この製法だと一日に数トンを作るのが可能で、非常に効率が良いんですね。消耗品的なものを作る場合はとても適するわけです。」
―薄い方のシートは“のり付き”ですが、その名の通り両端に糊が付いていますね。この糊はどのようなものですか?―
「サージカルテープという手術用・治療用の紙テープがあるのですが、それに使われているのと同じアクリル系の糊を使っています。何故それを使っているかというと、体に一番優しいと言われているからです。TAKEFUのお客様は敏感な方が多いので、そこも気をつけています。」
【デイリーサポートシートを使ってみると】
―実際にデイリーサポートシートを使ってみた方からの感想は、いかがでしょうか?―
「私が男性であんまり実感を持って伝えられないので、お話会などでお客様からいただいた意見をお伝えしますね。最初に12名のモニターの方に使っていただいたのですが、びっくりするような意見をたくさんいただきました。
まず、生理前から“のり付き”を付け、そのまま生理中に“四つ折り”を使用したという方から、『生理期間に体温が下がらなかった。』という意見がありました。『体温が高いまま生理に突入し、その後も冷えなかった。これまでの使い捨てナプキンだと体が冷えたり、経血の色が悪く見えたり、薬品類が体に影響したり…。そういったことがないので凄く安心だし、肌触りも良くあったかい。』と言っていただきました。」
―温かさは、私も使用してみて最初に感じました。体全体の冷たさが軽減したように感じます。―
「14歳の女の子が私に直接話してくれた言葉も印象に残っています。『今まで生理の時、おなかが物凄く痛くて、関節も痛くなっていたけれど、デイリーサポートシートを使った時にそういった痛みが全くありませんでした。』と。これにはびっくりしましたね。
体が冷えにくいこと、そして体が冷えないので生理痛の軽減に繋がる可能性があることがわかってきたところでしょうかね。」
―生理痛は生理において最も重大な悩みのひとつです。軽減される方がいるというのは、本当に希望ですよね。―
「更に驚きなのが、なんと12名の方のうち4名が、『生理用ナプキンが以前ほど汚れないようになった。』と仰ったんです。経血の量が減った、と。」
―布ナプキンでもそういった現象が起こることがありますよね。何故そんなことが可能なのでしょうか?―
「不思議ですよね。じゃあその減った分の経血はどうなったんでしょう?という話になります。結論としては、おしっこや便と同じようにトイレで出せるようになった、ということなんですよね。この経血コントロールは、布ナプキンが目標としていることのひとつでもあります。」
―経血が少なくなったわけではなく、タイミングをコントロールしているんですね。理想的ですが、なかなか想像しづらくもあります。―
「それを目指していきなり布ナプキンに移行すると、逆に『漏れたらどうしよう』という不安感が伴ってしまって、体が緊張してしまいますよね。その状態では筋肉が柔軟に動かない、ということがあるかもしれません。
反面、一般的な使い捨てナプキンの一番の良さって、漏れる心配がないことですよね。実際問題、この安心感は凄く大きいと思います。そこで使い捨てナプキンの上にTAKEFUのデイリーサポートシートを乗っけてみると、安心な上に温かく、肌触りも気持ちいいというのがプラスされる。尚且つTAKEFUなので衛生的ですよね。
そういう様々な安心感から体の筋肉は緩み、本来の働きを思い出すのかもしれないですね。」
―たしかに人によってストレスの大きさは違いますし、精神的な緊張もなるべく避けたいです。安心感を失わずに試せるのは嬉しいですね。―
「そしてやっぱり使い捨てのナプキンもデイリーサポートシートも、使ったらゴミが出るじゃないですか。だから最終的に、布ナプキンに移行するという選択肢もあっていいんじゃないかなと思っています。
使い捨てのナプキンの上にデイリーサポートシートを乗っけてみて、経血コントロールが進んであまり汚れなくなってきたら、今度は布ナプキンの上にTAKEFUのデイリーサポートシートを置いてみよう。そうやって安心感が積み重なってきたら、デイリーサポートシートも使わないで、布ナプキンだけでやってみよう。そしたらそこがゴールなわけだ。
つまり、使い捨てのナプキンも、TAKEFUのデイリーサポートシートも、いらなくなるわけですよ。だからこのデイリーサポートシートは、使い捨てのナプキンと布ナプキンの中間に位置した橋渡しのような役目を果たすものなのかな?という風にも最近は思っています。消耗品を買う必要がなくなって経済的に良い上に環境的にゴミも出ない、というのはいいですよね」
【デイリーサポートシートが持つ希望】
―他に印象に残っているコメントはありますか?―
「忘れられない言葉があります。生理って、ないと困るんだけど喜ぶものでもないというか、なるべくサラッと済んでほしいというか、ネガティブなイメージを聞くことも多かったんですね。それがアンケートの中に、『デイリーサポートシートを使うととても気持ちいいので、来月の生理が楽しみになりました。』というコメントがあったんです。
もうすぐ生理だなって思うとなんとなく気持ちが沈んじゃう。で、生理の期間があって、終わってからも痒かったり、不愉快な時期があると。そう考えると、半月位は生理に悩まされることもあるわけじゃないですか。『生理が楽しみになった。』って。そのコメントを読んだ時、TAKEFUのデイリーサポートシートって素晴らしいものなのかもしれない、と感じました。」
―生理が少しでも辛いものでなくなれば。それは人生において本当に大きなことです。―
「もし10代の最初の頃から使うことができたら、生理に対して過度に嫌な印象を持たずに済むかもしれない。なので、お子さんやお孫さんに、是非薦めていってほしいなぁとも思います。副作用もないでしょう?なんせTAKEFUの繊維と、清らかな水だけで作られてるものですからね。ケミカル的なものが何も体に入ってこないので、安心だと思います。」
今回、開発者である相田社長の思いを聞き、このデイリーサポートシートは生活のちょっとした不快感を補うものであると同時に、人生における大きな一部を変える可能性を秘めた取り組みだということを知りました。
実際私も生理中にデイリーサポートシートを使い始めて約5カ月が経っていますが、明らかに不快感が減ったように思います。
“のり付き”を使い捨てナプキンに縦に付けてみたら予想以上に心地よく、ほっとする安心感を得られるような感覚がありました。
前述にある経血コントロールにはまだ至りませんが、それがなかったとしても、生理への印象は少しずつ変化してきています。
このインタビューを参考にしながら、今後も“四つ折り”や布ナプキンなど、色々試して自分なりのベストを見つけていきたいです。
今回強く感じたのが、デイリーサポートシートは、TAKEFUの原点である「人が痛み苦しむその時に」という願いが込められた繊細な商品でありながら、かなり現実的な生活面に寄り添った使いやすい商品だということです。
私自身、体に良いとわかってはいても、その方法に時間や手間がかかったり、非日常的だったりすると、慌ただしい毎日の中ではなかなか実行が難しかったり、一度試しても続かなかったりします。
デイリーサポートシートはその名の通り、日常ベースを保ったまま加えることも可能で、それが生活を大きく、もしくは小さくても心地よい方向に変化させる可能性を持っています。
各々の体調やストレスを感じる部分によって使い方は変わってくるので、ベストな使い方はコレ!と提示できないのが心苦しいですが、“のり付き”“四つ折り”を組み合わせながら、是非実験してみていただきたいです。
インタビュアー・みー
1992年生まれ。ナファ生活研究所直営店 Shop of TAKEFU "eau" 勤務。
趣味は宝塚観劇、旅行、食事、ラジオなど。 寒がりなので、冬はソフトフィットインナーに癒布を重ねて温まっています。
TAKEFU no HATENA
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